性病部隊 THE ENDからの逃亡
原作/小池一夫 作画/園田光慶


 1971年作品

 大都社 ハードコミックス 全1巻

 個人的評価
 
★★★★


■ストーリー

●性病部隊
キューバのミサイルが深刻な脅威となっていたケネディ政権下のアメリカ。CIAはキューバを内部から崩壊させるための一つの作戦を計画した。男女二人の工作員を整形手術で美男美女に作り変え、梅毒に酷似した細菌スピロヘータに自ら感染し、キューバをセックス縦断しながらスピロヘータを全島に撒き散らすことだった。CIAが独自に開発したこの細菌はアメリカにしか治療法はなく、キューバ国民が混乱に陥るのは必至。そして「性病部隊」に選ばれたラルフとコビーの苦悩の旅が始まった。

●夕陽の罠
反戦ソングで全米のカリスマとなったロックシンガーのボブ・コッカー。ある日野外コンサートの最中にチンピラ集団の襲撃を受け、そのまま拉致されてしまう。コッカーを襲った集団を裏で操っていたのはアメリカ国防総省ペンタゴンのDIAだった。そこではコッカーを利用した「夕陽の罠(サンセットスキャンダル)」という名の極秘作戦が進められていた。


■コメント

この単行本は「性病部隊」と、同コンビによる「夕陽の罠」との二本立てです。
「性病部隊」は170ページ、「夕陽の罠」は140ページほどの短編ですが、どちらもコンパクトにまとまった名作です。ちなみにタイトルからエロい中身を想像するかもしれませんが、突飛なのは設定だけで、そんなにエロくもないシリアスな内容です。



■関連リンク


■購入

小池作品の中ではレアな部類に入ります。普通に買うのは困難なのでオークションで落札するのが一番手っ取り早いと思います。大体年に2〜6回くらい出品され、相場は1500〜3000円くらいです。


 

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